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滝山城築城500年記念講演会より 5

千畳敷の虎口について「浅野文庫諸国古城図」では、千畳敷の虎口は単純な「平虎口」で防御性の高いものとはなっていない。だが、現状では虎口を入ると前面に土の壁が存在している。以下は現状の写真である。この壁上には当時は塀が設けられていたと思われ、千...
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滝山城築城500年記念講演会より 4

千畳敷の虎口の構造「古城図」では、以下のように千畳敷の虎口は単純な「平虎口」で防御性の高いものとはなっていない。しかし、現状では虎口を入ると前面に土の壁が存在している。この壁上には当時は塀が設けられていたと思われ、千畳敷の虎口、すなわち門を...
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滝山城築城500年記念講演会から 3

大手門から千畳敷への関門入城者は大手門を入ってさらに短い坂を上って右(東)に進路を取り、千畳敷に向かうが、古図では南にある二つの曲輪からの厳しい攻撃にさらされる様子が見て取れる。古図では分かりにくいが、しばらく進むと、コの字型に堀が通路に食...
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滝山城築城500年記念講演会から2 滝山城大手門について

前回で述べたが、「武蔵滝山城図」によれば、大手門と推定される門は大手口谷間の坂を上った奥に設けられている。滝山城は街道に面したところに大手口があり、街道と城の入り口には堀があったと考えられる。近年まで、そこには、堀跡と推定される浅い窪地が存...
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11・3滝山城築城500年記念講演会より

11・3の講演会は参加者の熱気が最後まで冷めることなく大成功裏に終わりました。質問会も盛況で長時間の講演会でしたが、皆様、満足されてお帰りになったのではないでしょうか。私は、講演会では「浅野文庫諸国古城図」から見える滝山城、大手口と大手門、...
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「古城図」を見ながら滝山城を歩く(終)

滝山城築城500年記念講演会がいよいよ明日に迫った。滝山城を歩くと、約370年前に書かれた「古城図」と今もそう変わらないことにただただ驚くばかりである。まさに、奇跡といってよいほどの遺構の残存状況である。。この戦国のあまりにも貴重な遺産を現...
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「古城図」を見ながら滝山城を歩く3

いよいよ、11・3の講演会が近くなってきた。「諸国古城図 武蔵滝山城」滝山城の魅力をすごさをどこまで伝えられるか不安は尽きないが、与えられた時間精一杯にお話しするつもりである。願わくば、主要な遺構の発掘復元、それが無理なら曲輪や堀のレーダー...
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「古城図」を見て滝山城を歩く2

「慶安古図」滝山城を描いた人物は、軍学に通じ、城の巧緻な縄張りを読み取れる力をもっていたことは間違いない。また、「慶安古図」を描いた当時、滝山城は大手門の土塁をはじめ現在では見られない数々の遺構が残っていたことであろう。しかし、同時に城跡は...
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「諸国古城図」を見ながら滝山城を歩く

11・3の講演会の下見で中田正光先生の案内で久しぶりに滝山城を歩きました。今回の目的は「浅野文庫諸国古城図」の武蔵滝山城の絵図と実際の滝山城がどう異なるかを調べるためです。今回は「慶安古図滝山城」も持参したのですが、「浅野文庫諸国古城図」所...
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11・3武蔵滝山城築城500年記念講演会

11月3日(水)13:30分から八王子で滝山城築城500年記念の講演会が行われることになった。メインの講演は著名な中世城郭研究家の中田正光氏による「滝山城 戦火の中の民衆」で、戦国の城は民衆の避難場所であり、戦火において民衆を保護するのが戦...