2023-05

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外国人宣教師の見た日本の戦国時代㊳

イエズス会士ロレンソ・メシアが1580年10月20日付「年度報告書」で「巡察使は、有馬殿が全滅してしまわないように、可能な限り救援することを決心した。(中略)巡察使は、困窮者の全員に喜捨を施し、さらに食糧を大量に購入させた。(中略)また、焼...
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外国人宣教師の見た日本の戦国時代㊲

また、肥前の戦国大名龍造寺隆信も、ガスパル・コエリョと面談したおり、領内での布教と引き換えに、マカオからのナウ船の誘致を求めていたことが最近の研究で明らかになっている。 龍造寺隆信は有馬晴信、大村純忠、そしてイエズス会と敵対関係にあったと...
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外国人宣教師の見た日本の戦国時代㊱

今週のNHK学園歴史講座は「大航海時代と戦国」の第二回目として、宣教師たちが語る織田信長、そして、信長は彼らに何を求めたのかなどを学びました。 さて、前回は大友宗麟とカンボジアとの通交について述べましたが、宗麟はポルトガルーイエズス会ルー...
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外国人宣教師の見た日本の戦国時代㉟

今週はNHK学園の歴史講座でも「大航海時代と織田信長」というテーマで学びます。 このブログでは引き続き、宣教師の見た戦国について述べてみたいと思います。 豊後の戦国大名大友宗麟は、最盛期には豊後・豊前・筑前・筑後・肥前・肥後6ケ国の...
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北新宿生涯学習館でお話をしました。

昨日、17日、昨年に引き続き北新宿生涯学習館での北新宿親水会の皆様からお招きを受けて「天下人と戦国を生き抜いた女性たち」とのタイトルでお話をさせていただきました。 親水会は生涯学習を目的とした会で、皆さん、いつも本当に熱心に聞いて下さるの...
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外国人宣教師の見た日本の戦国時代㉞

ヴァリニャーノは『日本布教長の規則』の中で「日本人は領主の意向に左右されるところが大きい、領主からの好意と援助がなければ、キリスト教徒が信仰を保持して進歩することも、また、改宗を拡大することも不可能である」と述べている。 この論理に基づき...
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外国人宣教師の見た日本の戦国時代㉝

1580年(天正8)8月、イエズス会巡察使ヴァリニャーノが長崎で完成させた『東インド巡察記』に「日本での絶え間ない戦争と変動が原因で、イエズス会士たちの生命と資産は大きな危険にさらされており、いつ何時、滅亡するかもしれない。戦争では日本人が...
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外国人宣教師の見た日本の戦国時代㉜

ザビエルは、日本人が武器を大切にして尊重している事実を知った。 そこで、周防での布教許可を求めて大内義隆を訪問するとき、銃(「三つの砲身を有する高価な火打石の鉄砲」を献上して、布教許可を得た。 これによって、イエズス会士は、贈答品の武器...
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外国人宣教師の見た日本の戦国時代㉛

大航海時代のさ中に誕生したイエズス会は、折からの造船技術や航海術、そして地理学の発達に便乗する形で、日本に雄飛できた。 1549年(天文18年)のザビエルの来日以降、それに続くイエズス会士たちは日本での宣教活動と、教団の勢力拡大に邁進して...
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外国人宣教師の見た日本の戦国時代㉚

日本との生糸貿易は多額の貿易収入をもたらし、イエズス会は対日生糸防疫でから、多い時は年関係費の60%もの利益を手にしている。 日本は東インド領国の中で極めて良質な市場であった。 そして、この対日貿易の拠点がマカオであり、対日貿易を安定さ...
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