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北新宿生涯学習館でお話をしました。

昨日、17日、昨年に引き続き北新宿生涯学習館での北新宿親水会の皆様からお招きを受けて「天下人と戦国を生き抜いた女性たち」とのタイトルでお話をさせていただきました。親水会は生涯学習を目的とした会で、皆さん、いつも本当に熱心に聞いて下さるので、...
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外国人宣教師の見た日本の戦国時代㉞

ヴァリニャーノは『日本布教長の規則』の中で「日本人は領主の意向に左右されるところが大きい、領主からの好意と援助がなければ、キリスト教徒が信仰を保持して進歩することも、また、改宗を拡大することも不可能である」と述べている。この論理に基づき、イ...
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外国人宣教師の見た日本の戦国時代㉝

1580年(天正8)8月、イエズス会巡察使ヴァリニャーノが長崎で完成させた『東インド巡察記』に「日本での絶え間ない戦争と変動が原因で、イエズス会士たちの生命と資産は大きな危険にさらされており、いつ何時、滅亡するかもしれない。戦争では日本人が...
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外国人宣教師の見た日本の戦国時代㉜

ザビエルは、日本人が武器を大切にして尊重している事実を知った。そこで、周防での布教許可を求めて大内義隆を訪問するとき、銃(「三つの砲身を有する高価な火打石の鉄砲」を献上して、布教許可を得た。これによって、イエズス会士は、贈答品の武器が日本で...
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外国人宣教師の見た日本の戦国時代㉛

大航海時代のさ中に誕生したイエズス会は、折からの造船技術や航海術、そして地理学の発達に便乗する形で、日本に雄飛できた。1549年(天文18年)のザビエルの来日以降、それに続くイエズス会士たちは日本での宣教活動と、教団の勢力拡大に邁進していっ...
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外国人宣教師の見た日本の戦国時代㉚

日本との生糸貿易は多額の貿易収入をもたらし、イエズス会は対日生糸防疫でから、多い時は年関係費の60%もの利益を手にしている。日本は東インド領国の中で極めて良質な市場であった。そして、この対日貿易の拠点がマカオであり、対日貿易を安定させるため...
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外国人宣教師の見た日本の戦国時代㉙

ポルトガルは武器移転によって、東インド領国を維持し、富を増大し、拡充させた武力で新たな支配地の獲得を実現させ、東インド領国でのカトリック布教を推進するためにも、武力でイエズス会の活動を保証することを目的とした。日本においては、武器と引き換え...
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外国人宣教師の見た日本の戦国時代㉘

「ローマ教皇勅書」によって、ポルトガル、スペイン両国には、ヨーロッパ以外の地域における航海、征服、植民地、布教、貿易を行う権利と領域が与えられた。これによって、「ポルトガルとスペインの間で分割された地球上の支配領域」(デマルカシオン)が設定...
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外国人宣教師の見た日本の戦国時代㉗

一方のスペインもコロンブスの探検航海を機に、海外植民地獲得に乗り出していた。この動きにポルトガルは自国の支配領域に強い排他性を主張するために「ローマ教皇勅書」を利用した。中世のローマ教皇は、至高の権威としてヨーロッパ世界に君臨していた。その...
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外国人宣教師の見た日本の戦国時代㉖

だが、やがて、ポルトガルは大砲生産にあたって熟練労働者と高度な技術が不足する事態となり、大砲の増産に支障をきたすことになった。これにより、マカオでは防御用の大砲が不足することになった。(1620年代以降)大航海時代のインドとは、ポルトガルの...