佐和山

滋賀県彦根市に「佐和山(さわやま)」という名の山がある。
普通、「さわやま」という音は「沢山」と書きそうであるが、なぜかこの山は「佐和山」と書く。
この山の名の由来は、近江源氏佐々木氏の一族で佐保頼綱という武士の屋敷が山の近くにあった関係で、山を「佐保山(さほやま)」と呼ぶようになり、やがてそれが「佐和山」になったのだという。
この佐和山のある彦根市は日本最大の湖、琵琶湖の湖畔にたたずむ町で、人口は約十万人、滋賀県では県庁所在地の大津についで二番目に大きな町である。彦根市はかつての井伊家三十五万石の城下町で、この町の最大の自慢は何といっても国宝彦根城であろう。
彦根城はJR東海道線彦根駅を下りるとすぐ正面の丘の上に華麗な天守閣が見え、駅からお城に一直線に続く道は「お城通り」として彦根市の観光のメインロードの一つになっている。また、最近は彦根城築城四百年記念のシンボルとなったユリキャラ「ひこニャン」でも全国的にも有名になった。
この彦根城は天守閣や門などが、創建当時の姿をよくとどめ、小ぶりながら華麗な装飾をほどこされた天守閣は国宝に指定されている。また、城跡もよく保存され、観光客には人気のスポットとなっている。

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