11月の歴史講座

11月の歴史講座は「真田三代と天下統一」と題して、真田氏三代(幸隆、昌幸、信幸)の流れから秀吉、家康の天下統一の過程を見るという内容のお話をしました。
当初は真田郷の小さな豪族であった真田氏は幸隆以前の歴史は謎につつまれています。
幸隆は北信濃の有力武将村上義清らによって信州小県を追われますが、そこで小県の名族海野氏の後継を称し、海野氏の家紋であった「六連銭」を真田家の家紋とします。
その後、武田信玄に呼ばれて、信玄のもとで様々な戦いで功績をあげ、真田家は重臣に連なる家になり、その証として、幸隆の三男であった昌幸が人質として信玄のもとに送られることになります。
信玄は昌幸の資質を見抜いたのか、小姓として側において訓練し、信玄の一門である武藤家を継がせ、侍大将にします。
しかし、長篠の戦いで兄二人をなくしたことから、昌幸は真田家を継承することになり、やがて信玄の跡を継いだ勝頼のもとで西上野の攻略にあたることになります。
しかし、主家武田家は滅亡し、昌幸はそれから、北条、徳川、上杉と次々と主家を変え、真田家を守り抜き、最後は秀吉のもとで大名になり、信州上田城を本拠地にします。
その上田城は金箔瓦に包まれた豪華絢爛な城で、まさに秀吉の威光を背景に築かれた城でした。
今回はそんな内容を現地調査を踏まえて2時間ほどお話しました。
来月は「大航海時代と戦国時代」と題して、お話をいたします。

タイトルとURLをコピーしました