「古城図」を見ながら滝山城を歩く(終)

滝山城築城500年記念講演会がいよいよ明日に迫った。
滝山城を歩くと、約370年前に書かれた「古城図」と今もそう変わらないことにただただ驚くばかりである。
まさに、奇跡といってよいほどの遺構の残存状況である。。
この戦国のあまりにも貴重な遺産を現代の我々は長く後世に残さななければならない。
地形の崩壊を防ぎ、遺構の破壊を食い止め、城跡の整備、自然も守り・・・、やることはいくらでもあろう。
東京都という大都会にあって、滝山城は今日まで遺構が破壊されずに残ってきた奇跡の城であることを多くの人に知ってもらいたい。
滝山城では今も新たな発見が相次ぐという。
私も、先日、城跡を歩いて本丸の背後の高台(これも本丸であるが)に二つの大きな櫓が建っていたことをあらためて知った。
それは滝山城を象徴する建物で、多摩川の方からは、特にそびえ立って見えたことであろう。
それは後の近世の天守のようなものであったのかもしれない。
さらに、本丸には櫓を伴った枡形虎口の門が多用されており、その厳重さとともに迫力ある景観が臨めたことであろう。
滝山城の謎解きはまだまだ続きそうである。

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