11・3滝山城築城500年記念講演会より

11・3の講演会は参加者の熱気が最後まで冷めることなく大成功裏に終わりました。
質問会も盛況で長時間の講演会でしたが、皆様、満足されてお帰りになったのではないでしょうか。
私は、講演会では「浅野文庫諸国古城図」から見える滝山城、大手口と大手門、千畳敷についてお話をさせていただいた。

「諸国古城図」に見る滝山城推定大手口
上図の左下に「虎口次第に低し」との記述があるが、ここが滝山城の大手と思われる。
古図では大手門と推定される門は大手口谷間の坂を上った奥に設けられていることが分かる。
図にはないが、ここに至るまでに道は何度かカーブしており、その間には二ヶ所程度に小門(木戸)があったと考えられる。
大手口にある大手門は単独で存在したわけではなく、小門(木戸)とセットになった複合的な守りであったろう。
滝山城の大手門に到達するには小門のある大手口の谷間の坂を上らなければならないが、その間小宮曲輪と西に張り出した曲輪から常に攻撃を受けるという厳しさとなっていたことが分かる。

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