11・3武蔵滝山城築城500年記念講演会

11月3日(水)13:30分から八王子で滝山城築城500年記念の講演会が行われることになった。
メインの講演は著名な中世城郭研究家の中田正光氏による「滝山城 戦火の中の民衆」で、戦国の城は民衆の避難場所であり、戦火において民衆を保護するのが戦国大名の大きな役目であったという視点から滝山城を検証するという内容だ。
従来、滝山城はその縄張りの巧緻さばかりが強調されてきたが、中田氏はそれに加えて滝山城は民衆の避難場所でもあったという視点から詳細に検証された内容をお話しされる予定である。
この講演会には、私も「浅野文庫諸国古城図」から見える滝山城の構造について短時間お話をさせていただく予定である。
滝山城の大手門はどこにあり、どのような構造であったのか、滝山城主の北条氏照は、徳川、伊達、上杉、武田らの有力な戦国大名と外交を行っていたが、彼らを迎えるハレの空間が滝山城にあったのか、それはどこなのか等々について簡単にお話させていただく予定である。
「浅野文庫諸国古城図」は「慶安古図」とほぼ内容が同じであることから、「慶安古図」を参照にした可能性は高いが、図はかなり正確に滝山城の構造をとらえており、見ていて興味深い。
これからは古図を片手に滝山城を散策するのも、新たな発見があって面白いかもしれない。
ちなみに、戦国の城の古図は岡山藩池田家に伝わる「池田文庫」にも所収されているが、武蔵滝山城はその中にはなく「浅野文庫諸国古城図」は滝山城にとって大変貴重なものである。、

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