以下は大坂冬の陣の時の大坂城とされている図である。
図はやや模式図的になっているが、秀吉が晩年大坂城に新たに築いた城を囲む惣構えと二の丸に設けた複数の馬出曲輪が描かれている。
秀吉は晩年、大坂城にこの馬出曲輪と惣構えを構築したとされている。
大坂城は豊臣家の中心城郭であり、御殿を兼ねた城であったが、秀吉は将来に備えて軍事的な増強をはかったのであった。
現在、馬出曲輪はその一部が発掘で確認されている。
この馬出は、聚楽第と異なり防御・攻撃を意識したものであった。
大坂の陣でも守りの要となるはずであった。
家康が冬の陣後、この馬出曲輪を埋めたことはいうまでもない。
