真田の里を歩く10

大雨、洪水の被害がひどくなっております。
私が少年時代を過ごした福岡県大牟田市でも、大きな被害が出ているようで、九州、中国にこれ以上大雨が降らないこと、被害が出ないことをひたすら祈るばかりです。
大牟田は私の先祖が城を築き、統治したところで、一層の思い入れが強いところです。
何とか、元気なうちに一度先祖が築いた城跡を訪れたいと念願しています。
さて、真田氏は勢力が大きくなるごとに居館の場所を移したようですが、真田町にはもう一か所真田氏の館跡とされている場所があります。
それは真田町の「角間渓谷」の入り口にある館跡です。
「角間渓谷」というのは、山家神社のある「字真田」という場所から北に一キロほど行ったところにあり、神川の支流両岸が高い絶壁となり奇岩怪石が連なる場所として知られています。
その「角間渓谷」の入り口に「日向畑遺跡」と呼ばれる小さな遺跡があり、そこがかつての真田氏の館跡だとされています。
この「日向畑遺跡」は「角間渓谷」に沿って続く小さな街道を眼下に望む段丘の上にあり、遺跡のある場所は、現在は東西約六十メートル、南北約三十メートルの小さな運動場くらいの平場になっています。
この平場の裏山には真田氏の初期の城とされる松尾古城もあることから、ここには松尾古城と一体になっていたかつての真田氏の古い館があったと推定されているのです。
この「角間」の地も鳥居峠越えで上州につながる街道を扼する要衝の地であるといえます。

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