真田の里を歩く2

そこで、私は車に戻り、持ってきた長野県の地図で「真田」という地名を追ってみた。
すると、真田町を縦断し、群馬県に抜ける国道一四四号線に「真田」という信号があることがわかった。
さらに、その近くで「真田」の地名を細かく追っていくと、「真田」というのは真田町の北東地域にある一つの小さな字名であることが分った。
真田氏の発祥地と推定される「真田」という地は、真田町においても、ごく狭い小さな限られた地域の字名でしかなかったのである。
「真田氏歴史博物館」にあった真田町の遺跡を示すマップによると、現在、真田町には少なくとも三つの場所に真田氏のものと思われる館跡の存在が確認されている。
私はそれを受付の婦人に見せていちいち場所を確認したが、それは一つ目が「字真田」という場所、二つ目は角間渓谷の「日向畑遺跡」のある場所、そして三つ目が本原にある「御屋敷」と呼ばれる場所であることが分かった。
婦人の話によると、そのうち、最も有名で、今でもはっきりとした館跡が今も残っているのは三つ目の真田町本原にある「御屋敷」と呼ばれる場所であるという。
さっそく行ってみることにした。

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