外国人宣教師の見た日本の戦国時代⑲

ザビエルの回想

日本は大きな島国で、8,9年前にポルトガル人が発見したところである。
日本人は名誉を欲しがる国民で、自分たちはほかのどの国より武勇に秀でていると思っている。
日本人は戦争に関係あることを重んじ、それを光栄に思っている。
金と銀で飾った武器ほど誇りに思い、家の中でも外でも常に剣と短刀を身に着け、夜休むときはそれを床の間に掛けている。
日本人は自分が見たどの国民よりも武器を大切にしている。
日本人は、地球が丸いことを知らず、太陽と月の動きについても何も知らない。
私たちが彗星や稲妻や雨の原因について説明すると、私たちの話に夢中になって楽しそうに聞き入り、私たちを大変偉い学者だと思って、心から尊敬した。
私たちはすぐれた知識を持っていると思われたために、彼らの心に教えの種をまく道を開くことができた。
(1552年1月コーチンからヨーロッパのイエズス会に送った書簡)

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