徳川の最前線那須芦野城

対上杉の最前線基地として那須の国人領主芦野氏の城が徳川軍により大きく改修された。
(芦野城縄張図)
(洋泉社『北の関ケ原合戦』より)

芦野氏の城は縄張図の本丸、北の丸、本丸南の小曲輪程度の規模であったと思われるが、徳川軍はこれに二の丸、三の丸などの大きな曲輪を増設し、兵が置けるようにしたものと思われる。
際立っているのは、縦堀を城山川、奈良川と連結させ、城をすっぽりと堀で囲む構造にしたことである。
これで城の防衛力は格段に上がり、最前線の基地に生まれ変わった。
まさに、最小限の工事で最大の効果をあげるプロフェッショナルの築城技術を見ることができる。

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